お待たせしました!?会長の足下を紹介します。
会長のポイントはズバリ“コンパクト”です!
その昔、ハードロックギター小僧だった頃は、コンパクトエフェクター(中にはほとんど使わないものも…)をずらりと並べて、その数の多さを競ったものですが(汗)、今はいかに少ない機材で好みの音を作り出すかがテーマです!
まぁ、単に荷物を減らしたいというのが正直な理由ですが(^^ゞ
ということで、定番のアコギ用マルチエフェクター『ZOOM A2』の出番です。
このマルチエフェクターというのが意外と曲者でして、ネットでも「結構使える」「全然ダメ」といろいろな評価が分かれいます。
で、実際使ってみての感想ですが、そのどちらも正解かなと。
プリアンプ機能(有名なアコギサウンドのシュミレーター)に過度な期待をすると、正直全然使い物にならないという結論になります。まぁ、安物のエレアコの音がD-28の音になるなんて、所詮無理な話でして...。
ただし、コンパクトエフェクターをいろいろ買い揃えなくても、これ1台で空間系エフェクトからイコライジングまでをまかなえて、しかも好みのパッチをプリセットして瞬時に呼び出せるということを考えれば、この値段を考えれば十分使えると言えます。世の中便利になったものです!
ネットの評判では、多機能であるが故に(複雑過ぎて)パッチ作りが分かりにくいとか、好みの音が作れないとかの意見も聞かれますが、その原因はすべての機能を使おうとするからですね。
私の場合は、一旦すべての機能をオフ(またはフラット)にします。
そして、イコライザー機能でまず基本的な音(主にミッドをカット)を作ります。次に、リバーブとディレイの空間系エフェクトのみを足して好みの音に作り込みます。その他の飛び道具は一切使いません。
ただ残念なのは、このA2に内蔵のコンプレッサー機能にクセがあって、どう頑張っても好みの効き方になってくれないんです(効き方が不自然)。ということで、A2の前にコンパクトエフェクターのコンプをかませています。コンプさえまともだったら、A2だけですべて完結できたのですが...(^^ゞ
前にも書きましたが、アコギインストにとって一番頭を悩ませるのが、ソロとバッキングの音量差です。
とくにDEPAPEPEの場合、曲の途中でめまぐるしくソロとバッキングが入れ替わりますので、ソロに合わせて音量を決めるとバッキングに回ったときに音が大きすぎてメロディーラインが聞き取れなくなってしまいます。またその逆もあって、最初の頃はそのギリギリのポイントを決めるのに苦労してたんですよね。
で、ある時にコンプをかけてみたら何とかなるんじゃないかと思って(ここが元ロックギター小僧の発想)、試してみたらこれが大正解だったんです。
弾き語り系の方にとっては、アコギにコンプを強めにかけるなんて発想はないと思うのですが、インストではアリなんですよね。
コンプをかけることにより、ソロのように単音弾きでは音圧を上げてくれて、バッキングに回れば音量の粒を揃えてくれるので、よりメロディラインがハッキリ聞き取れるようになるんです。
ただし、アコギ本来の“シャラーン”というコードの響きは薄れてしまいますが、それとトレードオフにしても、現在ではコンプはなくてはならないエフェクターになってます。
ということで、このコンプ機能だけは譲れなかったので、A2のコンプ機能は諦めて、コンパクトエフェクターを使ってます。
あと、マルチエフェクター最大のウリであるパッチのプリセット機能ですが、曲毎にあまり細かくパッチを作っても、ライブ(とくに野外)ではそれほど差がなくなってしまいますので、現在は4つを使い分けてます。
まず基本となるパッチで、ほとんどの曲はこのパッチを使います。セットリストによってはこれ1つしか使わないこともあります。そしてバラード用として、空間系(リバーブ&ディレイ)を深めにかけたパッチです。
で、あとの2つは『シュプール』専用のパッチです。バッキング用のショートディレイ(FEEDBACK多め)と、ソロ用の超ロングディレイをかけたパッチを、この曲のためだけに使います。
メーカープリセットのパッチは一切使いません(^^ゞ
まぁ副会長も書いてますが、音作りに“これでヨシ”という終着点はないと思いますので、これからも機材やセッティングは変わっていくと思いますが、現段階では、アコギインストをやるならこれがベターなセッティングかなと思っています。
もしこれを読んで、“うちはこんな機材使ってるよ”とか“こんな裏技あります”なんていう情報などありましたらお聞かせくださるとありがたいです!
実は、副会長も以前ZOOM A2を所有していました。
会長レポートにもあるように、使いやすさという面では、
二分されると思います。
副会長の場合、アコシミュレーターに騙されました(汗)
いろいろ試してはみたのですが、どうもしっくりこなかったので、手放してしまいました。
と言うか、デジタル多機能が使いこなせなかったというのが本音のところです。
で、先のレポート「副会長の足下」のように落ち着いたといったところでしょうか。
一方、会長は、見事に使いこなしています。
さすがです。
何と言ってもプリセット機能は魅力的です。
会長副会長は歌がないため、アコギの音色でいかに変化球を投げるかも重要なポイントになります。
副会長は、曲毎(と言っても数曲だけですが)に
足下をこそこそいじります。
他社の製品で気になる機種もありますが、
使ってみないと何ともかんとも・・・
ギター本体の鳴りやピックアップとの愛称とか、
拘りだせばキリがありません。
ピッキングの位置、強弱や角度・・・
何よりも、腕を磨けということですかね。